軋み

軋んでいる

帰省した時の話・バス

帰省した時のことを書こう。高速バスをおさえていたのに、当日の雪で運行停止になって出鼻をくじかれてしまったが、代わりの新幹線から見る京都~岐阜までの雪景色はなかなかに見ごたえがあった。彦根のあたりでソーラーパネルがまるまる雪で覆われてしまっているのを見たが、冬の間の電力はどうやって賄っているのだろうか。

名古屋に戻ってくるのは1年とちょっとぶり。「この街も変わらねえな…」と気取ってしまうのもアホらしいくらい、本当に何も変わっていなかった。都心部は名古屋も大阪梅田も割と似ているなと思う。帰りのバスの情報が見られないかなと名古屋駅の高速バスターミナルに向かったが、特に収穫は無かった。昼飯がまだだったので、駅の近くで働いていたころによく通っていたうどん屋に行こうとしたところ、不意にお爺さんから「高速バスってどこから乗れますか」と聞かれた。ターミナルを離れてすぐのことだったのでそこです、と指でさした。ただ、名古屋より西は全部運休ですよと言うと聞いていたのかいないのか分からない曖昧な返事をして、ターミナルの方へ向かっていった。多分聞いていない。マスクもしてないし。この街も変わらねえな…

駅から市バスで実家に向かう。地下鉄もあるが、名古屋駅から地下鉄に乗る気にはならない。どの時間帯でも人があまりにも多すぎる。交通状況に左右されるが、大体家まで1時間弱ほど乗っていれば着く。窓から外を見ていると、ドライブスルーのマックができているが、それ以外ではほとんど変わりがない。車内の乗客も人もまばらになってきた時、通路を挟んで隣だったおじさんから「ここに行くにはどこに降りればいいの?」と、また聞かれた。名古屋の公共交通機関なら、確かにそこそこの知見がある自信がある。大阪のことはいまだによく分からんが(淡路という名前の駅が複数集中して建っているので混乱した覚えがある)。その自信が顔に出てしまっていたのか?おじさんが指したショッピングモールに行くには、現在乗っているバスではなく、路線を共有しているもう一方のバスに乗る必要がある。その旨を伝えると、あぁ…と気の抜けた返事が返ってきた。俺は駅からずっとトイレを我慢していたので、家からそこそこ近くコンビニのすぐそばにある停留所で降りた。そのおじさんがどこで降りたのかは分からない。