軋み

軋んでいる

今週のお題「買ってよかった2021」

会社で契約していたマンスリー(激狭ワンルーム)を離れて、一回り、と言っても1畳分半分増えてクローゼットが付いたくらいだが、大きい部屋に移った。職場の都合で引っ越し準備期間もあまり長くはなかったので部屋を吟味する時間が無く、内見も2,3件くらいしかしていない中で決めることになった。結果、今の部屋にはあんまり満足できていない(収納・収容できる物量があんまり無い)が、その中でもなんとかQOLの向上を達成するべく買った物達があるので振り返ってみる。

生活を向上させるために買った物の中で、Amazonリンクを貼った上で日記に書いていたのはこれだけあった。後この日記でもUSB式の電気毛布を買っていたり、Amazonへのリンクの無い日でも買った物について日記を書いている、キッチンバサミとか。ヒトが食った物で生きているように、買った物で日記を書いているということだ。缶切りと栓抜きのハイブリッドのモノ(正式名称不明)は日記中の用途以外で使っていない。瓶詰めの飲料がそもそも売っていない。缶切りが必要な食品も周りではあまり見かけない。シュールストレミングとかしか思い浮かばない。

タブレットに関しては、これを買ってから直後は「よーし電子書籍読みまくるゾ!」と意気込んでいたはずなのだが、11月中旬辺りから仕事が立て込んでくるとあまり手につかなくなってしまった。読んだ本は4冊、買ったのは6冊。物を置くスペースの無い狭い住居において確かにQOL向上に貢献しているはずなのだが、持ち主が不甲斐なさ過ぎる。

電気ケトルは何というかもう、ある種ジョーカーのようなもので「これ買ってよかったです!」と堂々と主張している方が恥ずかしくなってくる。カップラーメンとか即席のスープをいっぱい作って食べました。

部屋を見渡してみると、今年の3月末から住み着いているというだけあって今年買った物だらけだ。マットレス、電気毛布、コンセントが5つとUSBが2つの電源タップなど。キッチンにも片手鍋、包丁、まな板などがある。そのどれもが生活を保つうえで欠かせないものである。このお題で記事を書いてはいけないタイプ。

こうなると生活必需品の域を少し上回り、こだわりを持って買った物を探すことになるが、思い浮かんだのは遮光・遮音カーテン。ニトリの店頭で買って、手提げ袋に入れて家まで持ち帰ったのだがかなりの重さがあり、地下鉄の駅から家までの徒歩数分の道にもかかわらず苦しめられたのを覚えている。重いというだけあって、かなりの効果があったと思う。どれくらいの効果があるかというと、日中はカーテンを開いて外の光を取り入れるようにしているのだが、その間は近隣住民の生活音から車の移動音などが容赦なく入り込んでくる。子供の泣き声が延々と一区画に響き渡り続けていることがあるので、少し心配になるがそういったことがカーテンを閉じている間はあまりに気ならなくなる。遮光性も抜群で、これのおかげで休日は10時間超眠り続けることも可能。部屋の初期投資になるので、後から替えが利き辛いことを考えると、今年一番の買い物はこれに落ち着くような気がする。他にこだわりを持って買った物というと……スペアリブとかか?

27日を休みにして、以降の日は職場カレンダー的に休日なので今年の業務はすべて終わった。当然だがやはり解放感がある。しばらくプライベートでPCに触れていなかったので文の書き方などは忘れてしまった。

現在使っているノートPCは今から2年前半前、購入後半年くらいの時期Wi-fiハードウェアが故障して、サポートセンターに問い合わせたところ「特に異常なし」と返されて、それでもまだネットワークに接続できないので「やっぱり壊れてましたー!」と修理がなされたいわくつきの代物だが、いわくつきというだけあって寿命も早いのか、モニタがチラチラと明滅するようになったのでHDMIを介して使用しないと使い物にならない。幸いボーナスも出たので、新しいデスクトップのPCを見にヨドバシまで行き、その場で見つけた16GBの8コアの良さげな物を注文できた。のだが、そのメーカーであるHPのサイトでシステム障害が発生していた上に、昨今の半導体不足から納品がいつになるのか分からない、という回答が今日メールで来ていた。早めに購入しないとWin11が標準搭載になってしまうので急ぎたかったところなのだが……

ともかくも仕事は収まったので飯にしよう、クリスマスっぽさを形式だけでも味わうためにチキンなどUberで頼もうと思っていたが、「配達パートナーがいません」とほぼすべての店で表示された。「そっか、クリスマスだもんな……」辛うじて配達可能な店のメニューもほぼサイドのポテトくらいしか残されていない。クリスマスだからか。チキンをそれなりの店の物を食おうと思ったらこの時期には当然予約が必要、適当に立ち寄ったファミマのプレミアムチキンとは訳が違う。せめて来年のこの時期には失敗しないようにしよう。飯もままならなくなったのでとりあえずシャワーでも浴びるか、とベランダに干してあるバスタオルを取りに向かって窓を開けると、さらさらと雨が降っていた。仕事以外の収まりが悪すぎる。

チームの朝礼で「今暖房付けてます?」とチームリーダーの人から聞かれた。その時は25度の暖房を風量:自動で付けていたのではい、と答えた。「電気代もったいなくないすか?」と返された。何気ない会話でしかないのだが、即座に否定(というほどのものでもないが)されると少し悲しくなってしまう。 彼は暖房は付けずに部屋の中で着込んでいるらしい。トレンドとしてSDGsという概念があり、弊社の目標にも含まれているのでそれが正しい冬の過ごし方なのかもしれない。俺はというと半袖のシャツにフリース1枚を着て、下はステテコという季節感を捻挫したかのような出で立ちだ。それで、暖房を付けている。

かつてゲーム配信を見ていた時に、11月くらいの肌寒い時期にもかかわらずカメラに写っている配信者は半袖で、それを指摘するチャットに対して「半袖で暖房をつけるのが最高のエンタメだ」という主張をしていたのを思い出した。当時は酔狂なことを言っている画面の中の彼を怪訝な目で見ていたが、自分は今彼と同じようなことをしているな、と思った。最高のエンタメかどうかと言われると、確かに素肌に生温かい風を直で浴びるのはその実それなりの心地良さがある。電気代は怖くて確認していないが、11月中旬からほぼ付けっぱなしなのでおそらくはそれなりの額になっている、と思う。素肌に電気でできた服を着ているようなもの。

勤続10年超でマイホームを持っているチームリーダーからの指摘を経て、暖房は贅沢品であるという実感が湧いてきた。彼に倣って暖房を消してその場で着込んでみたが、ダウンまで羽織っても、この北向きの部屋において下半身の寒さはどうしようもなかった。業後にAmazonで「ひざ掛け」で検索し、Amazon's ChoiceにあったUSB給電式の電気毛布を早速買った。ふわふわしている手触りが気持ち良くて、電気を入れなくてもそこそこ温かいのでこれはいい買い物だった。が、足先の冷えはそれをもってしても辛かったので、ユニクロまで行ってルームソックスを2足買った。合計6000円弱。電気代をペイできるかは正直よく分からないが、暖房を切って生活を送れるくらいの装備は整った。ひざ掛けとして勝った電気毛布は膝にかけたところで隙間ができまくるので、付いていたファスナー前で閉じて羽織るようにした。下にはタイツを履くようにした。チームリーダーの人は割と短いスパンで1度した話を再度振ってくる人なので、また彼から「暖房付けてます?」と尋ねられる日を待っている。

歯医者に行ってきた。先日ふと歯に穴が開いている感覚があったからだ。今までになかった隙間の違和感は大きく、仕事の時間にも空いたスペースを舌でなぞり続けていた。昔から虫歯体質なのか知らないが、歯医者には随分とお世話になった記憶があるが、いまだに歯医者に行くのが怖い。いくつになっても、やっぱり痛いのは嫌だ。これは人類共通の思考だと思っていたが、実家の人間は皆進んで歯医者に行くような連中だった。虫歯体質だけが俺に遺伝した、ということなのか。自分の住んでいる箇所とスペース、そして歯医者というごく簡単なワードで検索し、評価も高く内装も綺麗な場所を選んで電話で予約を済ませる。ついでに地元の歯医者で抜いてもらえなかった親知らずも抜いてもらうことにした。正直これから抜歯の際にやってくるであろう痛みのことを思おうと怖くて仕方ないのだが、電話越しだとスラスラ言葉が出てくるから不思議だった。

ロケーションが駅近くということもあってか、ネットで見た通りの綺麗な内装だったので安心した。渡された問診票は、コロナウイルス関連の物と歯科用の物の2種類あった。「歯科での治療に抵抗はありませんか?」という欄があったが平気、ふつう、こわい、気が重くなる、考えたくないなどの豊富な選択肢があって面白かった。怖いので「こわい」に素直に丸を付けたがネガティブなニュアンスを持つ回答が3通りも用意されているとは。

5分くらい待つと診察室に呼ばれた。歯の状態の確認(マルとかCとか言われるやつ)のあとに、レントゲン撮影をしてもらった。レントゲン室はとても狭かった。事務の方も医師の方も女性だったのでもともと女性向けの歯科なのかもしれない。段差に気をつけながら入って仰々しい撮影器具と対面する。X線から体を守る装備をマジックテープで付けてもらう。ここを前歯で噛んでください、と謎の器具にカバーをかけながら言われたので従うと、レントゲンの機械が回り出す。目を閉じるように言われたが、駆動音と機械が微妙に肩に触れる感覚がより鮮明になってちょっと怖かった。まさかレントゲンごときに怯える羽目になるとは思わなかった。

レントゲンの結果を見せられるが、素人ゆえにさっぱり分からない。今日はこれで終わりです、と言われて次回の予約を取り付けてもらった。麻酔の注射も歯を削るのも今日は無しで、肩透かしを喰らった気分だ。初診だったからか。毎回歯医者には死を覚悟してきているが、こうしてレントゲンのみとか型を取るだけとかそういった回も思い返せば少なくはなかった。ともかくこれで今日は帰れる。会計に呼ばれると、レントゲンに初診料込みで総額4000円ほどだった。死は覚悟できていたが、数千円単位で金を失う覚悟はできていなかった。

深爪の患部に塗る薬が切れた。薬が切れた頃にまた来てください、と言われたのを思い出したので、前回と同じ整形外科にもう一度行ってきた。処置室のベッドが目の高さくらいまで上げられる。目の高さの場所で座っていると不安を覚えるのは人間という生き物の性質なのか、俺の弱点故なのか。先生に写真を撮られて、処置をされて、それで終わりだった。「これは爪が伸びるのを待つか、手術をするかやからねえ」手術、語気が強かったのは俺の気のせいであって欲しい。手術はしたくないと前の診察では告げたのだが、もはやそんな場合では無いのだろうか。

診察を終えて、業務スーパーへ冷凍うどんを買い足しに行く。冷凍うどんだけが欲しくてやや離れた場所へわざわざ買い出しへ行くのもやや煩わしさを感じるが、食う物に妥協するのもそれはそれでしんどい生活が待っている。それで、うどんの他に何か買うべきものが無いかと商品で埋もれそうなほどの店内をうろうろとしているのだが、独居の人間が買うと後悔しそうな規模の物がほとんどだ。いやまあ、当たり前なのだが。ブリの切り身が2切で200円くらいだったのを見つけたときはかなり揺らいだが、結局買わなかった。代わり、というわけでは全くないが、ほろ酔いのメロンソーダ味があったので2本買った。この季節に見かけるのは珍しい。

レジでは前の客のおじさんが刻みネギ10袋くらいを買っていた。大人買い、というかまんま業者買いだ。業務スーパーなんだからメインの顧客層は俺みたいな輩ではなく、きっとこういう人なんだろう。他にも何か大量に買いたいものがあるらしく、レジのお姉さんになにやら話しかけていた。合計8000円超。それを大量の100円玉で支払っていた。数十枚がビニールで括られている。店でまとめているやつだ!とテンションが上がる。バラバラと包みが解けてあっという間に受け皿が100円玉で一杯になった。小学生の時にこの光景に出会っていたら、間違いなく人生最大級のショックだったろうな。うどんとほろ酔いをかごに入れた、俺の欲求がひどく小市民的に見える。

シソにはまっている話

最近はシソをよく買うようになった。夏くらいにも唐揚げに仕込んだりするために買ったことあったが、唐揚げを自分でなんて月に1,2回程度のものなので冷蔵庫の中で黒ずんでしなしなにさせてしまった。なぜまた買うことになったのか、というと単にツイッターで美味そうなレシピを見つけたからに過ぎない。「これ食いてえなあ」となったので突発的にシソを買ってみたのだが、そういえば数年前にニンニクと醤油とごま油にシソを一晩漬けたものをネットで見かけて、これをいつかやってみたいと思ったことを思い出したので、ネットスーパーで買った5枚のシソはすべてそれらの調味料と一緒にジップロックに詰められることになった。そしてそれらは2日で無くなった。ネットの情報によれば3週間は保存がきくものらしいが。ご飯の上に乗せるというシンプルな食べ方ですべて消費してしまった。

またシソを買ってきた。今度は20枚。半分はにんにく醤油に浸して、もう半分はそのままにした。レンジでチンした冷凍うどんの上に刻んだシソを散らして生姜を適量垂らし、麺つゆを気持ち少なめにかける。それだけの食い物がどうしてこうも美味いのか。シソを消費するにあたって、無印良品のキッチンバサミを家に導入するに至った。しっかりとした作りになっているとは思うが、ハサミの中心の稼働部(正式名称不明)が妙に硬く、シソ1枚を切るのにも人差し指と親指の間の筋肉が疲れてしまう。QOLを求めるためにももっと体を鍛えねばなるまいか……

1つのもの(食べ物は特に)にハマればしばらくはそれで生きていける質なので、シソ生活はしばらくは続きそうだ。キッチンバサミの導入もある。うどんに散らすのもいいし、味をつけて保存するのもいい。また唐揚げに仕込むのも良いだろうな。ところで先の方で5枚だけ買ったときは広島県産のオーガニック大葉だったのだが、やはりオーガニックという点があるのか5枚で120円くらいするものだった。後で買った20枚の方は愛知県産でオーガニックのような枕詞のないシソは20枚98円。味に特に違いは感じない(にんにく醤油に浸しているのもあるだろうが)。なんなら愛知県産の方が美味いかもしれん。俺が名古屋出身だからか。

肉を食ってスクラッチを削るだけの話

道中迷子になりながら自転車で1時間弱かけてブロンコビリーまで行ったのは9月の話だったか?その時にもらったスクラッチの期限が11月30日だったのでまた行ってきた。削ったのは一昨日。このスクラッチだが、「10円玉で軽くこすってネ!!」とあのブロンコビリーのおじさんからイラストで言われている通り、10円玉でこすらないと上手く削れない。小銭入れのジッパーを開けることすら面倒で、なんでもいいだろう、と財布に入っていた皮膚科の診察券で削ろうとしたらまるで歯が立たなかった。そんなに違うもんなのか?薄っぺらな形状で一定以上の硬さがあれば何でもいいんじゃないのか?と思って試しに1円玉で削ろうとしてもまたしても歯が立たなかった。よく見てみると「※1円玉ではうまく削れない場合があります」と書いてあった。先手を取られていた。大人しく10円玉で削った。ドリンクバー&ジェラート無料券だった。くじの等級としては最低のものだ。10円玉でしか削れないかもしれないと思うと、がっかりする暇もなかった。

2回目のブロンコビリーまでは道に迷うことはなかった。前回は1時間弱かかったが、地図を複雑に読みすぎていただけで、ただデカい通りを道なりにいけば着く。地図から情報を読み取る能力があまりに欠けている、実際の道路を見ないと道としてインプットされないのだ。2時過ぎと、ランチタイムを避けたおかげか店内はところどころ空席があり、入るとすぐに席に通してくれた。特に何も考えずにステーキとハンバーグが半々ずつのセットを注文。ライスは中、ステーキはレア。中学生ごろまではウェルダン以外はあり得ないと思っていたが今ではレア以外の選択をしなくなってしまった。サラダバーでは海藻とレタスにコーンとクルトンを盛って和風ドレッシングをかけたやつを毎回食っている。すべての具材が普段から食べないものなので本当に助かっています。

ドリンクバー&ジェラート無料券を持って行ったのに、ドリンクは1杯(ウーロン茶)だけで終わった。ステーキなんて大層なものを食うのに、最近は水だけで十分な気がしている。またスクラッチを1枚もらった。家に帰ってから忘れないうちに削ることにした。まずは机の上にあったクリアファイルの端でこすってみたが、傷一つ付けられない。ホントに10円玉以外で傷つけられないのか……と思い試しに100円玉で削ってみたら「200円」と出てきた。500円玉で削れば1000円分当たったのかな。