軋み

軋んでいる

1回目日記

新型コロナウイルスのワクチン1回目を受けに行ってきた。職域接種なので、3週間ほど前に朝礼で概要が発表されたのだが、家から徒歩10分程度の場所だったのでラッキー。インターネットを見ているとワクチンについては様々な言説が飛び交っている(5Gがどうのこうのという何とも香ばしいものまであるのは一部界隈では有名な話)。副反応の下りは自分も気になるところで、実際接種当日の飯は控えめもしくは抜いたほうが良いだろうという判断をして、パン1枚だけを食べて外に出た。ついでにボディソープも買わないといけない。

接種会場はかなりきれいなオフィスビルだった。筋金入りの方向音痴(建造物や部屋に出入りすると方角が分からなくなる)ゆえに徒歩10分の場所でも前日から調べてはいたのだが、ここまで大きいビルだとは思わなかった。クロックスのパチモンで来た自分がひどく場違いに思えてくる。ドレスコードが気になる。腕章をつけた人に接種券を見せると、2階まで上がってくださいと案内されたのでエレベータで移動。立食パーティもできそうなほどの広間に人が集まっている。顔認識で体温を測る機械(正式名称不明)で平熱であることを確認して自分も中に入っていく。

問診から接種までは完全に流れ作業だった。はい、はいと答えている間にチェックマークが付けられてそのまま腕に針が刺さった。この瞬間を見たくなかったのでじっと横を向いていた。矢印に沿って移動して待機場で15分待機してから退場する、それだけ。何をするわけでもなく、他の数十人の被接種者と一緒に椅子に座って15分待機していた。次回接種時の問診表をくれた医療関係のおじさんが、腕から手にかけての毛が無くて綺麗だったことをよく覚えている。これらの体調不良を感じたらすぐに申し出てください、と問診表と同時に渡された紙の腹痛、意識混濁、嘔吐感などの症状を見ていると、急に自分の体が敏感になった気がする。が、本当に気だけで特に何も起こらない。周りを見て、自分のサンダルスタイルが特に奇抜な格好でもなかったことに安心していた。15分は短くも長くも感じなかった。こんなもんか、という感じ。帰りにドラッグストアを経由する足取りは健康そのもの。期間限定の塩味のしるこサンドを買い物かごに入れて満足していたら危うくボディソープを買い忘れるところだった。(その後でちゃんと腕は痛くなってきた)