軋み

軋んでいる

穴があったら入れておきたい話

USBを使い倒している。夏くらいにアイマスクを購入していた。USB給電式でホットアイマスクにもなれるという代物だ。買った当時は暑さゆえにアイマスクのホット機能を使うことは無かったのだが、冷え込んできてからはこの機能にお世話になっている。USBに接続して、電源を入れたら温度と時間を設定する。あとは勝手に温まっていく。実にシンプルで使いやすい。1~5の5段階での温度設定が可能だが、1と5のうちのどちらが熱くてどちらが冷たいのか分かっていないので、常に3の設定で使っている。ちなみに3のまま使うと微妙に熱くて目の周りがじんわりと汗ばんでくる。以前買ったブランケットもUSB給電式だ。仕事中は大体これの温度を「中」に設定して、肩から羽織るなり足にかけるなりしている。電源を入れてすぐに温かくなるし、手触りも良い。部屋の主な熱源が、USBとなっている傾向がある。

電源タップのコンセントの数が足りなくなったので、秋ごろに5つコンセントを搭載したものに変えた。USBの穴が2個付いたものを適当に選んだのだが、これが大正解だった。USB給電のものを導入しやすくなった。今ではコンセント×5とUSB×2の同一の製品を2つ、大元のコンセントに接続している。USBの使用率は4分の3。アイマスク、ブランケット、そしてパソコンの音を出力するスピーカー。ちなみにそれまで使っていたタップは実家から適当に持ってきたものだった。コンセントが3つのものと4つのもの。これで十分だろう、と思っていたが足りなくなるとは思っていなかった。使わなくなったタップはまた使う機会があるかもしれないので、クローゼットの奥のほうに片付けた。なぜ実家にタップが大量に余っているのか、その答えに出くわしたような気がする。

俺が物心をついたころ(大体中学から高校生あたり)ではUSBとはほぼほぼ「USBメモリ」のことを指す言葉だった記憶がある。「USB無い?」と言えば小型のメモリを手元に渡された、そういう時代があった。当時の俺はUSBという名詞が記憶媒体のことではなく、パソコンとかに開いている穴の方であるという常識を持っていなかった。今ではUSBはデータだけでなく、熱も伝達する穴である、という認識にアップデートすることができている。これは紛れもなく大きな進歩である。